ふるさと納税ロゴマーク

尾花沢市2023.06
山形県尾花沢市のふるさと納税支援事業の一環でロゴマークを制作。モチーフは尾花沢市の人気観光地である「銀山温泉」。銀山温泉とは、大正時代の趣を残す木造旅館が立ち並び、ノスタルジックな雰囲気が漂う温泉街である。降り積もる雪景色とガス灯や旅館の灯りが織りなす風景は非常に美しく、国内外の多くの観光客を魅了している。その歴史は古く、1526年に延沢銀山が開山された時代まで遡る。延沢銀山は当時、日本有数の銀鉱山であり、その豊富な銀の採掘によって栄えた。銀の採掘が行われる一方で、周辺地域では温泉が湧き出ていることが発見され、銀鉱山で働く人々やその家族、旅人たちが温泉を利用し、次第に温泉地としての発展が進んだ。こうして500年近く経過した現在もなお、銀山温泉には多くの人々が集まり、常ににぎわいを見せている。そんな魅力的な銀山温泉だが、一方で他県の方々には所在が尾花沢市であるということはそれほど認知されていないという課題があった。そこで、ふるさと納税という他県・他自治体の方々にアピールできる場で、尾花沢と銀山を結びつけて紹介することで、より「“尾花沢市”の銀山温泉」という認知を獲得できるようにという意図を込めている。
アートディレクター・デザイナー高野 拓也
プロデューサー松山 珠希